有機のタネの専門店〜有機の固定種・在来種・自然栽培の種 F1有機種子など多数〜

logo

call046-204-7907
schedule営業時間 平日 9:00~17:00 受付

パクチーの育て方のポイントは? | グリーンマーケット編集部

パクチーのイメージ画像

パクチーを種から育てる方法をご紹介!育てやすい環境、種まきの時期や収穫時期、保存方法、パクチーを収穫するコツについてご紹介します!

 

パクチーとは?

世界中で愛されているハーブで、様々な料理に用いられます。香りが非常に特徴的で、「好き」「嫌い」がはっきり別れますが、とても人気があります。「パクチー」はタイ語の呼び名で、「コリアンダー」は英語の呼び名です。

 

パクチーの育てやすい環境

パクチーは主に日当たりを好みますが、多少の日陰でも育つことができます。また、土の乾燥には気をつけましょう。

 

パクチーの種まき

パクチーの発芽適温(芽を出すために適した温度)は17℃~20℃程度です。暖かい時期の4月~7月、9月~10月が播き時です。

1.土が乾燥していると発芽しにくいので、種をまく前にたっぷりと水をかけましょう。

2.ポットまたはプランターへ、2〜3粒ずつ種まきします。(プランターの場合は15cm〜25cm間隔で種まきしてください。)

3.種まき後、1週間〜2週間程度で発芽します。それまでは土の表面が乾燥しないよう、土の表面に水やりをしましょう。

<栽培のポイント>

・土全体に水を上げすぎてしまうと、過湿になり発芽不良を起こしやすくなります。

・パクチーの種は実は2つの種がくっついて丸い形をしています。丸い種は指でギュッと押したり、ビンや麺棒などでゆっくり押して2つに割ってからまくと発芽がうまくいきます。

※写真左:種同士がくっついた状態、写真右:割った状態

 

パクチーの育て方(発芽後)

・発芽して本葉が2〜3枚出てきたら、大きくなりそうな苗を残して間引きます。間引き菜はベビーリーフとして食べられます。

※パクチーは蒸れを嫌います。発芽したパクチーの幼苗を密植状態にしておくと、大きく育たないだけではなく、軟弱徒長の原因にもなります。そのため、適切な株間をとるために「間引き」がとても重要になります。

・乾燥に弱い植物のため、ポットやプランターで育てる際には表面の土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。

 

パクチー栽培の注意点

・パクチーは直根性(根が地中深くで枝分かれすることなく、まっすぐに伸びていく性質)で移植を嫌う植物なので、根が回り切る前に植え替えるのがおすすめです。また、植え替えの際は根を傷めないように注意しましょう。

・夏越しの場合、日差しを浴びすぎると花が咲き、葉が硬くなるので注意してください。ベランダで栽培する際は、土の乾燥を避けるため、室外機の風が当たらない環境で栽培してください。

 

種まきから28日後のパクチーの写真

種まきから28日後です。

 

種まきから32日後のパクチーの画像

種まきから32日後です。だいぶ育ってきました!この位に育って来たら、間引きして、株間が1cm以上空くようにすると今後の育ちがよくなります。株ごとハサミで切って、さっそく間引き菜をお料理に使ってみましょう!

 

種まきから43日後のパクチーの写真

種まきから43日後!収穫期です!

 

パクチーの収穫時期

種まきから60日程度で収穫が開始でき、二通りの収穫方法があります。パクチーの葉が20cm程の草丈になったら、外葉から摘み取る「外葉収穫」で茎が固くなる前に収穫するのがポイントです。もうひとつは「株ごと収穫」で株間をとり、大きく育てて、花が咲く前に収穫します。パクチーの種を収穫したい場合は、種が茶色くなってから収穫します。

 

パクチー収穫後の画像

 

パクチーの種を収穫する際の注意点

種が茶色くなったら収穫し、茎ごと束ねて風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。その後、枝からひとつひとつ種を取ります。

 

パクチーの病害虫

パクチーは独特な香りのため、トマト、キャベツ、レタス、スープセロリと相性が良く、コンパニオンプランツに適していますが、パクチーの葉が大きくなってしまうと蛾の幼虫ヨトウムシやアブラムシの発生が稀に見られる場合もあります。見つけしだい捕殺してください。特に葉裏につくことが多いため、こまめに確認しましょう。

その中でも、特にヨトウムシには注意してください。日中は土の中で眠っていますが、「夜盗虫」という名の通り夜になると活動を開始します。野菜の葉脈を残して、やわらかい部分の葉をほとんど食べつくしてしまうため、一晩で丸坊主になることもあります。

 

パクチーを長く楽しむコツ

パクチーは春夏・秋冬に種をまく時期があり、1年通して栽培できますが、花芽ができれば種ができ、枯れていきます。そのため、種まきの時期をずらして収穫時期を増やすと長くパクチー栽培を楽しめます。

 

パクチーの保存方法

パクチーは乾燥に弱いハーブです。収穫後に冷蔵庫へそのまま入れてしまうとしんなりして葉が変色してしまいます。ひと手間かけることで長持ちさせることができます。

●保存方法(常温)

常温で保存する場合は、水を入れたコップなどに根本をつけておきましょう。保存期間は3日~4日程度です。

●保存方法(冷蔵)

湿らせたペーパータオルを根元の部分にだけ、水で濡らして軽くしぼったキッチンペーパーを根元に巻き付けてから、冷蔵用のビニール袋や容器に入れて保存します。保存期間は1週間程度です。

●保存方法(冷凍)

根元の部分と葉の部分を切り分けて保存します。根元の部分は使いやすい分量にわけてラップに包んでから、保存袋にいれて冷凍します。葉の部分は、ざく切りにし、保存袋に入れて冷凍してください。保存期間は、2週間程度です。

 

パクチーの楽しみ方

葉の部分はエスニック、インド、東南アジア、中華、メキシカンなど様々な料理に使用でき、独特な香りを楽しめます。種は、粒コショウのようにミルでひいて、スパイスとして、魚や肉料理の風味づけ、カレーなどにお使いいただけます。根の部分はスープの出汁になるので、余すことなく楽しめます。

 

【育ててみた!スタッフのつぶやき】

一度、タネを割らずに育てたら失敗。タネを割ったらスムーズに発芽!でした。
ちなみに2011年9月4日に種まきしました。(熊本県にて)
季節柄、ちょっと収穫が遅かったかな?6月ごろに種まきしていたら30日くらいで収穫できたのかな?

 

 

【コンパニオンプランツにおすすめの有機種子】