~オーガニックの種屋さんコラム~ もっと!エディブルフラワーを楽しもう
私たち人類は昔から花を食べることに楽しみを見出していたようです。一説によると、エディブルフラワーは紀元前のローマ帝国の時代から愛されていたとのこと。
ちょっとお皿に載せるだけで、いつものお料理をエレガントなおもてなしの一皿に変身させてくれるエディブルフラワー。
サラダに、スイーツに、ワインにといろいろな食材と楽しめるのがうれしいですね。
気をつけなければいけないこと。
とってもきれいなエディブルフラワーですが、楽しむうえで気をつけなければいけないこともあります。
どの花もとてもきれいですが、すべての花が食べられるわけではありません。
中には毒のある花もあります。必ず「エディブルフラワー(食用花)」として販売されているものを使いましょう。
自分で育てる場合は、花の品種が食用かどうかを確認し、化学農薬や殺虫剤を使用せずに栽培しましょう。
花屋さんで販売されている花は、基本的には観賞用です。
最近では花屋さんでもエディブルフラワーを販売しているようですが、エディブルフラワーかどうかラベルを確認しましょう。
一度にたくさん食べないように。
まずは少量、できれば一品種から始めるのがおすすめです。人によっては花粉に反応してアレルギーを引き起こす可能性があるからです。
ちょっとずつ試してみるのがおすすめですよ。
育てた花の食べごろは?
花の香りは栽培する条件によって変わります。たくさん収穫する前に、ちょっとだけ花を摘んで味見してみましょう。
収穫に最適なのは、朝露を含んだみずみずしい状態のとき。そして、満開のときに摘むのがベスト。
まだつぼみの状態のものや開ききった花はお勧めできません。
エディブルフラワーの保存方法は?
収穫した後も新鮮さをキープするために、涼しい所で保存しましょう。
茎の長い花は、水を入れた花瓶に茎をさして保存します。
茎が短い花、例えばボリジやオレンジブロッサムなどは、使用する前、3~4時間以内に収穫して軽く湿らせたペーパータオルを敷いたタッパーやビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
エディブルフラワーを食べよう。
エディブルフラワーを安全に食べるために、そして香りを楽しむために必要なことはとってもシンプル。まずは「花粉を避ける」こと。
花粉は香りに影響するだけでなく、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
花びらだけを利用するのがおすすめです。
菊やなでしこ、マリーゴールド、そしてバラなどの花びらの付け根の白い部分は苦い場合が多いので取り除くとベターです。
エディブルフラワーのレシピは無限大。
新鮮なエディブルフラワーはサラダを華やかにしてくれます。
ズッキーニの花はフライにぴったり。花を刻んでバターに練りこむ、という楽しみ方もあります。パンに塗って食べると、香りと見た目もワンランクアップの朝食に。ホットケーキやクレープ、ワッフルに飾ってもきれい。
エディブルフラワーを製氷機で水と一緒に凍らせてドリンクに入れたり、ゼリーやお茶、ワインに浮かべてもきれいです。
サラダのドレッシングに入れるのもいいですよ。
エディブルフラワーを長く楽しむために。
エディブルフラワーは乾燥させて密閉容器に入れ、涼しい日の当たらないところで保存できます。
エディブルフラワーの楽しみ方は無限大です。
そして、「花を食べる」という何とも言えない不思議で魅力的な時間。生活の中に摂り入れてみてはいかがでしょうか。
エディブルフラワーの無化学農薬・無化学消毒のタネはこちら