コンパニオンプランツで野菜を育てよう!春に種まきできるおすすめの野菜をご紹介!
株式会社グリーンフィールドプロジェクト代表
松﨑 英
2010年、農業に憧れて脱サラ。有機の種に興味を持ち、2012年にグリーンフィールドプロジェクトを創業。日本になかった有機種子を初めて導入し、「ヨーロッパから輸入した有機種子」および「国内で採種した有機固定種」を販売。有機種子の普及をめざし日々奮闘中です!
こんにちは!グリーンフィールドプロジェクト代表の松崎です。いよいよ春の種まきシーズン到来ですね。
家庭菜園をする中で、病害虫に悩まされた経験があるのではないでしょうか?今回は、病害虫に負けない栽培方法「コンパニオンプランツ」や、春に種まきできるおすすめの野菜を合わせてご紹介します!
コンパニオンプランツとは?
コンパニオンプランツとは、一緒に育てることで病気や害虫の被害にあいにくくなったり、お互いの生長を助け合ったりするなどの作用があるとされる2種以上の植物の組み合わせ、またはそれらの植物のことです。別名「共存植物」「共生植物」とも呼ばれています。
コンパニオンプランツの効果
1.害虫を防ぐ
害虫は自分が好む植物があります。害虫が好む野菜の近くに別の野菜を植えると、その虫が近づかないようになります。
2.病気を予防する
異なる種類の野菜が育つことで病原菌の増加を防いでくれます。
3.生長を促進する
異なる種類の野菜を近くで育てると、お互いの草丈が大きくなったり収量が増えたりすることがあります。
4.空いたスペースを有効活用できる
ナスなど草丈の高い野菜の株元にはすき間があるので、その空いたスペースを利用できます。また、生育のスピードを利用して野菜が大きくなる前に別の野菜を栽培するなど、空いたスペースを利用することで収量が増えます。
コンパニオンプランツのおすすめの組み合わせ
おすすめの組み合わせ① ナス科(ミニトマト、トマト) × シソ科(バジルなど)
ミニトマト、トマトは水分が少ないと甘みが増すため、水分を好むバジルを一緒に植えることで土の中の水分が調整されます。また、土壌病害を予防する効果が期待できます。
おすすめの組み合わせ② ナス科(トマト、ナス、ピーマン) ×ネギ科(ニラ)
ニラの根に共生する拮抗菌が分泌する抗生物質が、土壌中の病原菌を減らします。根が深く伸びるトマト、ナス、ピーマン(ナス科)の野菜には、同じように根が深く伸びるニラ(ネギ科)との相性がいいです。
おすすめの組み合わせ③ アブラナ科(小松菜、ブロッコリー、キャベツ)など × キク科(レタス)
レタス(キク科)の独特の香りが、小松菜、ブロッコリー、キャベツ(アブラナ科)につくモンシロチョウやコナガなどの害虫を防いでくれます。
おすすめの組み合わせ④ マリーゴールド × 様々な野菜
コンパニオンプランツとして有名な「マリーゴールド」。様々な植物と相性がいいです。マリーゴールドにはセンチュウを殺す物質が含まれているので、害虫を遠ざけます。また、花の独特な香りはアブラムシやコナジラミなどを遠ざける効果があるとされています。
主の野菜 | 効果 |
アブラナ科(小松菜、ブロッコリー、キャベツなど) | アオムシ、コナガ、ハムシを遠ざけます |
カボチャ、ズッキーニ | センチュウを遠ざけて生育を助けます |
キュウリ | アブラムシ、センチュウを遠ざけます |
スイカ | 病気や連作障害を防ぎます |
トマト、ナス、ピーマン | 病害虫を減らして生育を助けます |
レタス | 生育を促します |
春に種まきできる代表的な野菜と、コンパニオンプランツを組み合わせてぜひ一緒に育ててみてください!