ニンジン(ナンテス)の育て方
ニンジン(ナンテス)の育て方のポイントは? | グリーンマーケット編集部
ニンジン(ナンテス)を種から育てる方法をご紹介!育てやすい環境、種まきの時期や収穫時期、保存方法、ニンジン(ナンテス)に寄ってくる害虫についてご紹介します!
ニンジン(ナンテス)とは?
甘味が強く肉質がやわらかい、濃いオレンジが鮮やかでヨーロッパ発祥と言われているニンジンです。冷地のほうが大きく育ちやすく、秋まきは気温の関係で小さめに育ちます。
ニンジン(ナンテス)の育てやすい環境
ニンジン(ナンテス)は日当たり・風通しの良い屋外を好みます。深く根を張る植物のため、プランターの場合は深めのサイズのもので育てるのがおすすめです。
ニンジン(ナンテス)の種まき
ニンジン(ナンテス)の種まき時期は3月〜9月で、発芽適温(芽を出すために適した温度)は15℃~25℃です。
1.土が乾燥していると発芽しにくいので、種を播く前にたっぷりと水をかけましょう。
2.種が隠れる程度の深さに1cm~2cm間隔で1粒ずつ種まきします。
3.種まき後は土の表面が乾燥しないよう、土の表面に水やりをしましょう。また、にんじんは発芽しづらい植物なのでこまめに水やりを行ってください。
ニンジン(ナンテス)の育て方(発芽後)
発芽して本葉が2枚~3枚になってきたら、大きくなりそうな苗を残して5cm〜8cm間隔に間引いて土寄せをします。間引いたニンジンの葉は、そのまま食べられます。間引きを行わないと細いニンジンになってしまうため、しっかり行うことで大きく育ちます。その後も根が表土に出てきたら土を被せます。
ニンジン(ナンテス)の収穫時期
収穫開始の目安は種まきから70日〜90日で、収穫サイズの目安は12cm~15cmです。
ニンジン(ナンテス)の病害虫
●病気
高温多湿の時期は、下記の病気が稀に発生することがあります。湿気を避けて風通しをよくしてください。
・葉・葉柄・茎に発生する「黒葉枯病」
葉に褐色・黒褐色の小斑点ができ、やや黄化していくため根の肥大が悪くなります。
・葉・葉柄・茎・根に発生する「黒斑病」
根頭部分が黒変し、へこんで腐敗します。
●害虫
蛾の幼虫「ヨトウムシ」、キアゲハ、ニンジンアブラムシ、ブチヒゲカメムシの発生が稀に見られる場合もあります。見つけしだい捕殺してください。特に葉裏につくことが多いため、こまめに確認しましょう。
その中でも、特にヨトウムシには注意してください。日中は土の中で眠っていますが、「夜盗虫」という名の通り夜になると活動を開始します。野菜の葉脈を残して、やわらかい部分の葉をほとんど食べつくしてしまうため、一晩で丸坊主になることもあります。
また、コンパニオンプランツにおすすめなのはニンジン(ナンテス)と一緒に、アブラナ科の野菜「ラディッシュ」や「カブ」を植えることです。害虫を遠ざける効果があるとされています。
ニンジン(ナンテス)の保存方法
ニンジン(ナンテス)はそのまま保存してしまうと、根の部分が黒く変色することがあります。保存する前には必ず葉の部分を切り落としてください。付いたままだと葉が栄養を吸い上げてしまい、根の部分がしなびてしまいます。ひと手間かけることで長持ちさせることができます。
●保存方法(常温)
1.洗ってから水気を拭き取ります。
2.湿気や乾燥を避けるため1本ずつ新聞紙で包みます。
3.風通しの良い場所へ立てた状態で保存します。常温での保存期間は1週間程度です。
※にんじん(ナンテス)は土の中で縦に育つ植物なので、横に倒したままだとエネルギーを消費してしなびてしまいます。
●保存方法(冷蔵)
1.洗ってから水気を拭き取ります。
2.湿気や乾燥を避けるため1本ずつ新聞紙で包みます。
3.保存袋へ入れて立てた状態で保存します。冷蔵での保存期間は2週間程度です。
※にんじん(ナンテス)は土の中で縦に育つ植物なので、横に倒したままだとエネルギーを消費してしなびてしまいます。
●保存方法(冷凍)
1.にんじんを食べやすい大きさにカットして、保存袋へ入れます。
2.保存袋へ入れて保存します。冷凍での保存期間は1ヵ月程度です。
ニンジン(ナンテス)の楽しみ方
甘味が強く肉質がやわらかいので、生でも煮物でもおいしくいただけます。和洋問わず色んな料理に使えます。
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