【NYリッツカールトンの本格ヴィシソワーズ】
日本でも数年前から流行り始めた「ヴィシソワーズ」。ジャガイモとリーキ(ポワロー、ポロねぎ)の冷製スープだ。
このヴィシソワーズ、フランス人が発明したレシピだとか、ほんとはアメリカ人の発明だとか、料理歴史家の間では議論の的となっているらしい。
今のところ有力な説は、ニューヨークのリッツ・カールトンホテルでフランス料理のシェフをつとめていたルイ・ディア氏が発明したという説。
ルイ・ディア氏は、
「幼いころ、お母さんやおばあちゃんに作ってもらったジャガイモとリーキのスープに、冷たい牛乳を入れて暑い夏の間、お兄ちゃんとよく飲んでいた。あのうまさを思い出し、リッツの常連客に再現して出してみたんだ」と、1950年、アメリカの雑誌「ニューヨークタイムズ」で語っている。
最初は夏の間だけ、ヴィシソワーズを出していたのだが、「秋も、冬も、一年中出してくれ!」と、瞬く間に人気メニューになり、今では世界中に広まっちゃった、という話。
そして、今や日本のスーパーでもヴィシソワーズのインスタントが売られるほどに。
ということで、ルイ・ディア氏がニューヨークタイムズ誌の中で教えてくれたこれが、ザ!オリジナル!のヴィシソワーズのレシピを発見したのでご紹介!
NYリッツカールトンの本格ヴィシソワーズ
【材料(4人分)】
●無塩バター 大さじ2
●リーキ 2本(薄切り)※白い部分と明るい緑色の部分のみ。
●タマネギ 4分の1個(薄切り)
●ジャガイモ 2個(皮を剥いて薄切り)
●チキンストックまたは水 2カップ半
●塩・黒こしょう 適量
●牛乳 1カップ半
●生クリーム 100~200cc
(●チャイブまたは小ねぎ 少々 ※飾り用)
【作り方】
1.鍋にバターを中火で熱し、リーキ、タマネギを入れ10分ほどやわらかくなるまで混ぜながら火を通す。
2.ジャガイモ、チキンストック(または水)、塩を入れ一旦沸騰させる。沸騰したら弱火にし、ジャガイモがやわらかくなるまで30分ほど煮る。
3.全体にやわらかくなったら火を止め、黒こしょうを入れ冷ます。冷めたらミキサーでピューレ状にする。
4.3.を鍋に戻し、牛乳、生クリームを入れ、全体が混ざったら火を止めて冷蔵庫で4時間ほど冷やす。
5.冷たいスープにお好みでチャイブ(または小ねぎ)を散らし、できあがり!
濃厚で食べごたえがあるのだが、意外とさっぱりしていてうまい!
キンキンに冷やすとさらによし!
★オリジナルレシピでは、牛乳、生クリームのほかに、「ハーフ&ハーフ(牛乳と生クリームの混合のようなちょっとライトなクリーム)」を入れるのだが、日本ではなかなか手に入らないので、牛乳と生クリームの量をその分、増量してみた。
★生クリーム、濃いのが苦手な方は少なめで良いと思います。
★リーキ(ポワロー、ポロねぎ)は日本では手に入りにくいです。
こちら↓
切るとこんな感じ↓
日本のネギより太く大きい。
日本のネギのような臭みがなく、火を通すと甘みが増す。
食感やまろやかさを考えると、ネギ、というより白菜に近いものを感じるのは私だけだろうか?
その証拠に、リーキはクリームや牛乳を使ったレシピが多い。
(クリームグラタンとか、このヴィシソワーズとか)
白菜も、クリーム煮とかあるしなあ。でも、白菜ほど水分が多くないからなあ。
このレシピでリーキの代用するなら、白菜のやわらかいところか?
ううむ・・・今度試してみます。
いずれにせよ、濃厚なのにさっぱりとして、キリッと冷えたスープの斬新さ。
まさに、ニューヨークのリッツ・カールトンで過ごす夏の夜が目に浮かびそうな、ちょっと贅沢な味わいでした!