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株式会社グリーンフィールドプロジェクト
白井 賢太朗 Kentaro Shirai

東京都出身。2020年岩手大学農学部卒業。学生時代にスイスの有機農家さんの元で農業研修を受けた事をきっかけに農業の魅力に惹かれる。大学卒業後は、養鶏場・野菜農家さんの元で働き、2022年10月にグリーンフィールドプロジェクトに入社。自社の畑・田んぼを運営。日々奮闘中です!



こんにちは!
グリーンフィールドプロジェクトの畑と田んぼの栽培を担当している、白井賢太朗です。

今年から自社の畑では、有機種子から育苗した数種類のトマトを有機栽培で育てています。そんなトマトが6月下旬になり肥料過多になってしまいました。今回はその様子をご紹介します。

*グリーンフィールドプロジェクトでは「自然栽培」と、やせた土を改善するための「BLOF理論」の有機肥料を使用した「有機栽培」の2つの栽培で実践しています。

 

トマトの肥料過多とは?

肥料過多は窒素成分が多すぎると起きる現象です。その肥料過多のサインは主に下記になります。

・葉が大きくなって内側にクルンと丸まってしまう
・葉や枝が下を向く
・節間が詰まる(葉っぱと葉っぱの間にある茎の長さ)
・株の茎が太くなる
・株の色が濃くなる

窒素成分が多いと収穫量が少なくなったり、病害虫の被害を受けやすくなります。

トマトの生育の様子

5月中旬に数種類のトマトの定植をおこないました。写真は6月下旬の様子です。

ミニトマト(ラウンドレッド)。「葉や枝が下を向く」「節間が詰まる」のサインが出ています。
下の部分では、葉の部分が黄色っぽくなるという生理障害もおきています。

 

ミニトマト(チャコ) 。「葉や枝が下を向く」「節間が詰まる」のほかにも、「葉が大きくなって内側にクルンと丸まってしまう」「株の茎が太くなる」のサインが出ています。

 

中玉マティナ。かなりだらーんと葉や枝が下を向いてしまっています。


これらの数種類のトマトは、同じ条件で定植の1ヵ月前から元肥を入れて土づくりをおこないました。追肥はせずに栽培しています。

 

肥料過多による対策

これ以上肥料過多になってしまうとほかの病気にかかる可能性もあるため、必要以上に肥料分が根に届かないようにしたいと考えました。そのため、数種類のトマトのわき芽を伸ばしたり整理し、養分が分散されるようにして見守ることにしました。少しずつ変化が出てきています。

 

ミニトマト(ラウンドレッド)。7月上旬の様子です。6月下旬の写真では、葉の部分が黄色っぽくなるという生理障害もおきていましたが、少し減ってきました。

 

中玉マティナ。こちらも7月上旬の様子です。6月下旬の写真では、葉に元気がなくしおれているものも多かったですが、葉がピンっとなって上の方のわき芽にも実ができてきました!

肥料は控えめな方がいい!?

今年のトマト数種類は、どのように育つかそれぞれ見ていきたかったため、定植の1ヵ月前から元肥を入れて土づくりをおこないました。窒素成分が多いと収穫量が少なくなると言われているため、今後収量を増やしていく場合には肥料は控えめにしてみてもいいのではないかと思いました。来年、栽培する際に実験したいと思います。

 

トマトを少しずつ収穫!

7月に入りトマトの実が赤くなってきて少しずつ収穫できるようになりました。


 

ミニトマト(ラウンドレッド)と中玉マティナ。店内でも販売しはじめました!
お店へお越しになられる際はぜひのぞいてみてください!