大根の母本選抜 <国産の良質な有機種子を増やします>
ご好評いただいております国産の「三善大根」。固定種としてのレベルを高めるため、2020年から仕切り直します。
実際に生産するのは茨城県取手市の佃農園。自然農法10年以上、無施肥の自然栽培圃場です。
三善大根のフィールド (2020年12月14日)
この畑から2列、完全無選別で連続200本を抜きます。
※200本程抜けば、品種の個性がある程度見えてきます。(選ばれないものは切り干し大根になる予定)
本日は、大根のプロブリーダーからZoomでアクセスしてもらい、一本一本見てもらいました。形質がいまいちなものや、劣勢が入ってるものは片っ端からはじきます。まずは50本ほど選抜し、その中から母本候補15本をさらに厳選します。
次に選抜された大根の下1/3を斜めにカット。
スが入っていたり(左下) 黒斑病など病気の大根はすべてはじきます。
中身の精査もパスした選べれし母本10本!
10本には選ばれなかったけれど、そこそこ形質のよい大根たちは授粉用大根として、母本の周りに植えていきます。
写真の大根は授粉用大根です。
このまますぐに植え付けると切り口から病気が入ることもあるので、1週間ほどカットした口を自然乾燥させます。
冬場なので、低温になりすぎないよう温度管理も必要です。
1週間後、無事に定植完了しました。来年は10本の母本から各1本ごとの種を分けて採種し、系統選抜を行います。
(株)グリーンフィールドプロジェクトでは、「Save the Seedプロジェクト」という名の下、国産有機種子の生産に取り組んでいます。
「技術あるブリーダー」と「採種を実践する督農家」と「弊社」で技術を共有し、国産有機種子の育種・採種技術を高めて参ります。
私たちの目標は、有機・自然栽培に向く生命力あふれる種を国内に普及させることで持続可能な農業に貢献することです。
そのためにはより多くのブリーダーや篤農家の知見が必要です。ブリーダーや自家採種実績者で有機種子の生産にご関心ある方は、ぜひ弊社までお気軽にお声かけ下さい。