注目の健康野菜！ブロッコリースプラウトについて
近年注目されているスーパーフードの一つ「ブロッコリースプラウト」。
その小さな姿からは想像もつかないほどの栄養価があり、様々な効果が期待されています。
この記事では、ブロッコリースプラウトの効果や栄養素、肝臓への影響、ダイエット効果などについて詳しくご紹介します。
株式会社グリーンフィールドプロジェクト代表
松﨑 英(まつざき ひで)
2010年、農業に憧れて脱サラ。有機の種に興味を持ち、2012年に株式会社グリーンフィールドプロジェクトを立ち上げる。日本では珍しい「有機種子」の販売を中心に、国産の有機固定種の生産・販売にも取り組む。
研究が進むスルフォラファンの効果
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンという成分について、近年様々な角度から研究がおこなわれています。
スルフォラファンは、イソチオシアネートと呼ばれる植物に自然に存在する化合物の一群の一つです。
これらの化合物は、硫黄と窒素を含む構造を持ち、特有の香りや風味をもたらします。
イソチオシアネートは、ブロッコリースプラウトやキャベツ、芥子、ラディッシュなどの野菜に豊富に含まれています。
種から発芽した若い段階で、最もスルフォラファンが豊富に含まれていると言われています。
抗酸化作用
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンには、強力な抗酸化作用があります。
体内の活性酸素を除去し、細胞の老化や病気の原因となるダメージを軽減する効果が期待されます。
また、免疫力を高める働きもあり、風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも役立ちます。
肝機能をサポート
ブロッコリースプラウトには肝機能をサポートする効果があります。
肝臓は体内の解毒器官として重要な役割を果たしていますが、日常的なストレスや食生活の乱れなどにより負担がかかることがあります。
ブロッコリースプラウトに含まれる硫化アリルという成分は、肝臓の解毒酵素を活性化させる働きがあり※1、肝機能をサポートします。
※1 https://www.ingentaconnect.com/content/ben/cpd/2011/00000017/00000016/art00002
ダイエット効果
ブロッコリースプラウトは、低カロリーでありながら栄養価が高いため、ダイエット中でも気軽に食事に取り入れることができます。
ブロッコリースプラウトに含まれるフィトケミカルであるスルフォラファンが、肥満を改善する※2ことがわかっています。
ブロッコリースプラウトは健康的なダイエットの心強い味方です。
※2 https://www.kanazawa-u.ac.jp/research/research-news/sulforaphane-a-phytochemical-in-broccoli-sprouts-ameliorates-obesity
ブロッコリースプラウトの栄養
ブロッコリースプラウトは、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンA、ビタミンEなどの抗酸化ビタミンが含まれています。
また、ミネラルとしてはカリウムやカルシウム、鉄、マグネシウムなどが含まれており、健康な骨や血液形成にも役立ちます。
| ミネラル含有量(100g当たり） | |
| ナトリウム（mg) | 4 |
| カリウム（mg) | 100 |
| カルシウム（mg) | 57 |
| マグネシウム（mg) | 32 |
| リン（mg) | 60 |
| 鉄（mg) | 0.7 |
| 亜鉛（mg) | 0.4 |
| 銅（mg) | 0.03 |
| マンガン（mg) | 0.37 |
| ビタミン含有量(100g当たり） | |
| βーカロテン当量（㎍) | 1400 |
| レチノール活性当量（㎍) | 120 |
| ビタミンD（㎍) | – |
| ビタミンE（mg) | 1.9 |
| ビタミンK（mg) | 150 |
| ビタミンB1（mg) | 0.08 |
| ビタミンB2（mg) | 0.11 |
| ナイアシン（mg) | 1.3 |
| ビタミンB6（mg) | 0.20 |
| ビタミンB12（㎍) | – |
| 葉酸（㎍) | 74 |
| パントテン酸（mg) | 0.52 |
| ビタミンC（mg) | 64 |
「日本食品標準成分表2020年版（八訂）」より
手軽に栄養アップ！
生きたサプリメントともいわれるブロッコリースプラウト。風味もマイルドなので、食べやすく、いつもの料理にプラスするだけで、手軽に栄養アップ！
ぜひ毎日のお食事に取り入れてみてください。
