有機のタネの専門店〜有機の固定種・在来種・自然栽培の種 F1有機種子など多数〜

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「赤しそ」の固定種が入荷しました。

 

しば漬けに、梅干し、赤しそドリンク。

自分で育てた赤しそでいろんなレシピが楽しめます!

赤しその固定種入荷

 

「固定種」のタネって何だろう?

 

ニンジン、かぼちゃ、トマトのなど、タネには品種の違いがあります。

そして、あまり知られてはいませんが、タネには品種以外の違いもあるのです。

今回入荷した種は「固定種」と呼ばれるタイプの種です。

代々同じような形質の種を選抜し、受け継いできたタネを「固定種」といいます。

 

「固定種」を生産するのは意外と大変です!

 

今回入荷した赤しその固定種ができるまでをご紹介します。

固定種を生産するには、まず1代目の赤しそを育てることから始めます。”葉がやわらかく、香り豊か、色づきがよく元気が良い”など、理想的な特徴を持った赤しそはどれかな?とじっくり吟味し、「これやっ!」とうなずける赤しそを親株として種をとり、保存しておきます。(2017年10月下旬)

2018年5月中旬、保存しておいた種をまき、いよいよ種とり栽培開始です。

シソのタネ

栽培の途中で暑さにやられたり、虫に食われたり、結構大変です。

赤しそのタネの生産

そんな数々の困難を乗り越え、葉の色も美しい紫に変わりました!あと少し!

赤しその栽培

害虫を駆除するカエルちゃんの強力なサポートもあり、うれしい限り。

赤しそを守るかえる

他の品種が混ざらないように、また更なる虫の脅威から守るためにネットを設置しました。

シソにネットをはる

シソの実がみのり、もうすぐ種がとれる状態です。

シソができる

10月中旬には種の実が太り、しっかりしたタネができました。

赤しその種

 

 

「固定種」の生産技術を継ぐ人が少なくなっています。

 

「原種」から管理して種を採り(厳密には原原種→原種→採種)、安定した固定種を採る技術を持つ篤農家(とくのうか)は、昔は地方ごとに数多くいました。

今では、ここまで固定種にこだわる種採り農家さんはほとんどいないのが現状です。

 

「固定種」が無くなったら、旅行がつまらなくなる!?

 

地域ではぐくまれ、愛されてきた固定種の野菜。

これらのタネが無くなってしまったら、その野菜を使った郷土料理も楽しめなくなってしまいます。

旅の楽しみの一つは、訪れた地域のおいしい伝統料理を楽しむこと。

えび芋や聖護院大根を使ったおばんざいが食べられない京都なんて、京都じゃない~!といったところでしょうか。

 

自分たちで、自分たちが食べる野菜の種を採るって、ほんとうは当たり前のことだと思います。そんな基本的な知識や技術が消えつつあることに、寂しさと違和感を覚えます。

 

 

これからの世の中のために、多種多様な選択肢が必要です。

 

もし、この世が固定種だけだったら、今のような豊かな食生活は送れないでしょう。野菜の供給量が少なく、値段が高くなれば飢えに苦しむ人だって出てくるかもしれません。

かといって、大量生産に向くF1種だけでは、これからの環境変化の多い世の中では不安が残ります。

 

私たちは、これからの世の中を生きる世代であり、後世により良いものをつないでいくべき世代です。

 

日本の固定種を残すことを目的として立ち上げた「SAVE THE SEED(セーブ・ザ・シード)プロジェクト」。

2017年6月の立ち上げから、現在、こちらの「赤しそ」で15品種の国産の固定種をつなぐことになりました。

 

一粒の小さな種に込められた未来への想いを、一人でも多くの人へ届けたい。

 

と、まじめなことを書いてしまいましたが、とにかくこちらの「赤しそ」は育てやすくて香り豊か。

おススメですよ!

 

 

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赤しその種販売